03
Interview 阪急オアシスの人
Kitchen&Market 店次長
2008年入社
食材を売る専門店とダイニングが融合した、
全く新しいコンセプトの店舗を開発
03
Interview 阪急オアシスの人
Kitchen&Market 店次長
2008年入社
食材を売る専門店とダイニングが融合した、全く新しいコンセプトの店舗を開発
塾講師のアルバイトをしていた学生時代。最初はなかなか想いが伝わらなかった保護者の方や生徒たちとも、根気強く対話を重ねることで良い関係が生まれることを学びました。その経験をきっかけに、「人とつながる」仕事がしたいと考えるように。就活では、百貨店や商業施設など小売業を中心に選考へ。そんな中で出会ったのが、阪急オアシスです。
きっかけは、大学OBの財界人による学内講演会で、当社会長の千野が講師として参加していたこと。そこで掲げられたのが、「モノの売り買いだけでなく、お客様との濃密な接点を増やす店作りを」という中長期的ビジョン。今でこそライブ感のある対面売場などは当たり前の光景ですが、当時はとても新鮮で、私が抱いていたスーパーのイメージを根底から覆されたお話でした。他にも内定を2社もらっていましたが、「ここなら予想もつかないことにチャレンジができそう」という面白さを予感し、入社を決めました。
2018年4月にJR大阪駅直結のルクア内にオープンした、阪急オアシスの全く新しい業態「キッチン&マーケット」の事業立ち上げを担当。ちょうど入社9年目にあたる出店の2年前から準備室に所属し、事業計画全般の策定から、ディベロッパーやテナントとの交渉に奔走しました。
「Kitchen&Market」は、マルシェのように新鮮な食材を売る店にダイニングが併設され、食材の購入はもちろん、その場で素材を使った食事も楽しめるしかけ。国内でダブルインカムの家庭が増え、料理の機会が減っていく中で、「食材を売る」だけではニーズに応えることはできない。そういった大きな流れの中で生まれた発想です。
また、食の志向がどんどん多様化し、家族で外食に出かけても、「お父さんはお寿司、娘さんはパスタを食べたい」なんて時もあるでしょう。職人が握る寿司や石窯で焼くハンバーグなど、さまざまな専門店が集結しているこの場所は、そんなシーンにもお応えできると考えています。現在は店次長として、運営上の課題の解決や、スタッフへの教育指導などに取り組んでいます。新業態をいかに軌道に乗せ、次につなげるかが私のミッションです。
この業界だと恐らくこういう仕事をするんだろうな…という概念が、いい意味で裏切られるところが魅力ですね。例えば私も入社4年目の時に、いきなり海外の仕事を任されたり(笑)。英語もつたない中で、現地企業と業務提携する話だとか、買付けなどを経験させてもらいました。その時、現地の小売市場で素材を売る専門店が、店内にイートインスペースを併設しているスタイルを目にしたことは、「Kitchen&Market」の発想にも大いに生かされています。
もともとルーティンワークは得意ではないので、予想外の仕事で幅広い経験をさせてもらえるのがとても面白いです。何より、未知なる壁ほど乗り越えた後のやりがいが大きいですね。
Message
いま就職活動を頑張っている学生に
メッセージをお願いします。
「○○したい」という芯を持って就活を進めることは大切です。けれどそれ以上に、働き始めてから、自分の中で納得いくまで「やりきれるか」がとても大事だと思います。
不思議なもので、私が今いるのは小売業ですが、その枠に縛られることなく、多彩なジャンルの仕事にチャレンジできています。特に「Kitchen&Market」の立ち上げでは、不動産の投資回収や工事区分など専門的な話も行ないましたし、メディアへの情報発信で編集にも関わりました。ですので皆さんがもし、希望していなかった仕事に就いたとしても、まずは目の前の仕事に真摯に向き合って力をつけていけば、いつか自分のやりたかったことに結びつくと思います。
当社は、時代のニーズに応える形で、どんどん進化している会社です。成功事例もまだない未知のミッションへ挑戦することもあると思いますが、物怖じせず取り組んで欲しいですね。やりきった時に得られる達成感は、何にも代えがたいものがありますよ。